下町こだわりガイド:第六回の3
「酉の市」その3
下町の「市」は、どれもたくさんの「縁日」(露店、夜店のことを、下町っ子はこう呼びます)が並びます。子供の頃はなんといってもこっちが嬉しかった。
しかしなんだな、昔ほどお酉様が寒く感じないのは、どういうわけだろう。やっぱし地球温暖化現象なんだか・・・




こっちは大ぶりの熊手。
中央上のほう、隠れている「お多福」の下に
お神輿が見えますか?(2つの提灯の間)
たぶんこの大きさだと100万くらいするんでしょ。
この横の店の軒先には、
都知事さんファミリーの売約済の札が。
700円でも100万でも、かける願は一緒!
ご利益だって、きっと・・・・・



やや大ぶりのの熊手を買って帰る人。
きっと前年を上回る業績だったんでしょう、
毎年大きくなるといいですねぇ。
上の写真のは、これより3まわりくらい大きい。
もちろん一人じゃ持って帰れません。
世の中の景気が悪いほど、お酉様は賑わいますよ。




右のおじさんは前年のを返納に、
左のおねえさんは新しいのを買って帰るとこ。
おじさんは街の商家、
おねえさんは飲食関係かな?
厚底靴が時代を反映してますなぁ。
みんな頑張って商売繁昌!

私らが必ず買って帰る「飴屋」さん。
毎年同じ場所に出るので、
かっこめを授けてもらった後、
鷲神社の裏手から出て、ここに寄ります。
ここの「さらし飴」「あんこ飴」「きなこ飴」は、
昔懐かしい製法そのままで、すごくおいしい。
ぜんぜんしつこくない味。
下町そのものって感じの飴屋さんです。
製造直売「金太郎飴」(地図に緑色で表記)
これは下町こだわり4回で紹介した根岸「金太郎飴本店」とは別です

「きりざんしょ」もお酉様名物だけど
おいしい店は露店にはないかな。
最近、お腹に溜まる「きりざんしょ」は
年とともに、ちょっと飽きたかな。

これは芋の王者「八ッ頭」。
昔のお酉様では笹の枝に差したのを
店の軒先に吊して並べてたもんだった。
それも芋の店がたくさん出てたけどねぇ、
今じゃ、ここ1軒になっちゃった。

「八ッ頭は人の頭に立つように、
熊手は家の中に宝をかき込むようにと
いう縁起に結び付き、人々の信仰を集めてきた。
また、熊手を持って火を防いだという由来から
火難よけの神事だったとも伝えられ、
今でも酉の市の日には江戸消防記念会が参拝。」
と消防庁のHPに書いてありましたね。
芋は子供が ボコボコできるので、
「子宝に恵まれますように」
という願いからかな、と思ってたけど・・・

ところで笹の枝に差して売ってた八ッ頭、
なんてー商品名だったか思い出せない。
どなたか覚えてる方いらっしゃったら教えてくださいまし。
と、やっていたら、やっと判明しました。
教えてくだすったのは、当の露天のオジサンでした。
いえ、なに、今年の二の酉で笹の枝にお芋を刺して
売ってるのを見つけて、懐かしさに聞いてみたんです。
なんで今年まで刺して売ってなかったのか判りませんが。
こちらを見てください。


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