下町こだわりガイド:第六回の4
「酉の市」その4
長いこと名前を思い出そう・・・いえ知ろうとしてた「お芋の笹刺し」
やっとわかりました。「おかめ笹、頭の芋」だそうです。
読みかたは「おかめざざ、とうのいも」です。商品名は「とうのいも」

これが「頭の芋」です。このカッコで売られています。
なぜ笹に刺して売っているのかというとですね・・・
今は、ふかした(ゆでた?)状態で売ってるんですが
昔から、ゆでて売ってたとすると、笹の殺菌作用とか
いろいろ思いました。                    ところが・・・・・
  
  
  

実はこうやって、持ち帰り用の手提げにするためだった。
「昔は包み紙なんてなかったから、こうやって売ったんだよ」
名前を教えてくれたオジサンが、さらに教えてくれました。
芋は八ツ頭だと思っていたんだけど、どうやら親戚らしい。
すごく親切なオジサンだったので思わず500円出しちゃった。
けっこうな重量ありますよ。笹が抜けちゃいそうなくらい。
しかし昔の人の知恵って素晴らしいよね。文化として残って
ほしいと思うんだけど今は利便性、合理性の追及ばっかりで
こういうものがドンドン消えてっちゃう。悲しいなぁ・・・・
誰でもかれでもネズミーランド、個性個人の好みってないのか!

これにお正月の飾りつけみたいなのをしたのが、いっぱい
並んで(突き出すカッコで)売られてたでしょって聞いたら
「これは飾りつけはしてなかったよ」だそうです。子供のころの
記憶なので、なにか他のものと間違って覚えてたのかも。
だけど私、どうしてもイモに笹が刺さってて、その笹の枝に
いっぱい小判だとか大黒様だとか、ようするに縁起のいい
お金もちになりそうな福のものを飾ったのを売ってたと
思えてしょうがないんです。           う〜ん、わからん・・・・・

それをオジサンに聞いたとき、私の隣にいたオバサン、まぁ
いかにも下町の人って感じの人が「笹に飾りつけて売ってた
のはお正月用だよ」って教えてくれました。                      
おせっか・・・いえいえ、貴重な思いで話しを、ありがとう(笑)  
(2003年11月20日、二の酉にて)


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