下町こだわりガイド:第五回の1の2
「植木市」その2・・・富士祭

富士信仰は室町時代末期に発生したもので、この台東区下谷の小野照崎神社(おのてるざきじんじゃ)の浅間神社(せんげんじんじゃ)は、江戸中期、天明年間の1782年、江戸中より浄財を募って富士山より岩石を運び、富士山と同型の山を完成して安置したものだそうです。これが「富士塚」です。

小野照崎神社の社殿です。この左手には神楽殿もあり、
日本の雅楽伝承のひとつの聖地となっているのを主張しています。
毎年6月晦日と7月1日が浅間神社の例祭になっています。



小野照崎神社で山開きに先だって行われる「茅の輪くぐり」
疫病、罪、汚れを払い、
無病息災を願うものとして始まったようです。
最初は宮司さんを先頭にした氏子さんたちの行列が、
社殿に向って左、右、左の順に、
8の字を描くようにくぐってから、
浅間神社を祭る富士塚に行進します。
そして「お山開き」が行われます。



こちらが「富士塚」です。
普段は結界されていますが
7月1日の「お山開き」の日には
氏子さんはじめ、近隣の方々も登ることができます。



現在の参道入口です。
この石碑の前を横切っているのは
元、都電通りだったところ。
神社はかなり奥まったところに鎮座しています。

下谷「小野照崎神社」:台東区下谷2-13

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