Weekend Theater 2010年5月号

このページに掲載されている記事の著作権は著者「安田 昇」にあります。
転載、転用はご自由ですが、著作権は放棄しておりません。
5-01(2010年5月7日掲載)

おはよ〜。

もう沖縄は入梅した所があるそうです。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください


「今年はね、ショパン生誕200年なんだよ。」
「へ〜。意外。結構古いんだね。」
「200年もの間親しまれているってすごいよね。」
「ふ〜ん・・。じゃ、ホットパンツはどうなの?」
「ショーパンの話じゃありません。」
5-02(2010年5月14日掲載)

おはよ〜。

「今日はあたたかいね。」
「しょーか?」

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください


エスパー坊主 法念 6

大願成就を目指し、日々厳しい修業に耐える法念と
鎮念だったが、さすがにまだ幼い鎮念には、すこし怠け心
が出てきた。
「鎮念!朝のお勤めがすんだら本堂の廊下の拭き掃除だろ!
みろ!埃だらけじゃないか。なぜサボった!正直に訳を言え!」
顔を赤くして小言を言う法念を残し、鎮念は俯いたまま立ち上がると
庫裏のあるほうへとぼとぼと歩いていった。
法念はあっけにとられたが、しばらく戻ってこないので
庫裏へそっと見にいった。
庫裏には、居間に置いた掃除機にぶつぶつと独り言を言う
鎮念がいた。法念に気がついた鎮念はすがすがしい笑顔で言った。
「兄者の言うとおり、掃除機に訳を言っておいた。」
5-03(2010年5月21日掲載)

おはよ〜。

夏日だそうです。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください


エスパー坊主 法念 7

鎮念も法念も幼くして出家した事情があった。
仔細はお互いに話したことも無く知らないが、
なんとなくやはり互いに通じるものがあり、本当の兄弟のように
日々過ごしていた。
二人が良く托鉢に行く長屋に、品の良いおばあさんが
一人で暮らしていた。体も弱く、いかにも貧乏で苦労そう
な風情だったが、二人にはやさしく、いつも何も托鉢できないと
言いながら、水を一杯汲んでくれた。
二人は相談し、他で托鉢にもらった米を、
知らぬ顔で玄関にそっと置いて帰ることにした。
何度か目の時、いつも米を置く場所に一厘の花が置いてあった。
花には短冊がついていて『お前様は』と書かれていた。
二人は花の名前を知らなかったし、意味もわからなかったので
師匠の泰然に聞いてみた。
「どれ、おお、この花はダリア。花言葉は『感謝』じゃな。感謝されとるんじゃないか?」
「師匠様、じゃあこの短冊の『お前様は』っていうのは?」
鎮念が不思議そうに聞いた。泰然も「う〜ん。」と首をひねった。
「・・そうか!判った!!」
法念がひざを打った。
「『お前様はダリヤ?』か!」
5-04(2010年5月28日掲載)

おはよ〜。

さわやかに5月月末です。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください


記者「ワールドカップ前の壮行試合なのに良いところ無し。
        今回の日韓戦をどう見ますか?」
        解説「日本はまあ、代表入りが決まって、ホームでの練習試合。
        緊張感が足りなかった。つまり絶対勝つという
        ハングリーさが韓国は勝っていたと言う事ですな。」
記者「さすがハングリー文字の国ですな。」
解説「それハングル文字だし。関係ないし。」
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