Weekend Theater 2006年9月号

このページに掲載されている記事の著作権は著者「安田 昇」にあります。
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9-01(2006年9月1日掲載)

おはよ〜。

秋の気配がしのんで来ます。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


記者1「成功を収めている『ユーロ』を参考にして
          アジアの共通通貨が検討されているらしい。」
記者2「じゃ、通貨名は『ユーロ』みたいに『アジア』
          になるのか?」
記者1「いや、『Asia』の英語発音らしい。」
記者2「ほう。そりゃエージャないか。」
9-02(2006年9月8日掲載)

おはよ〜。

白露

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


つややかに黒光りした太い柱の這う、すすだらけの壁に囲まれた
ほの暗い居酒屋の喧騒の中で、小さな白い磁器の猪口に
満たした薄色の酒に口もつけずじっと眺めていた
ベテラン刑事の黒川は、血気盛んな新米刑事の大倉に、
事を急いでホシを挙げる怖さを説こうと思っていた。
大倉は早く手柄を立て、刑事部屋の皆から認められたいと、
大した裏も取らず、何人もしょっ引いて来ては証拠不十分で
釈放にしていた。黒川は眺めていた猪口を持ち上げ、
唇を湿らせるようになめると話始めた。
黒川「俺たちの仕事はなぁ、真っ当な人間からは疎まれる道を
行かなきゃならないんだ・・。功をあせって関係の無い人間の
人生を狂わせちゃいかん。」
大倉「黒さん、聞いてますよ。数々の武勇伝。俺にも秘訣を
教えてくださいよ。」
黒川「武勇伝・・。皆、俺の誤認逮捕の事を言っているんだ・・。
あれは俺がひとりで先走って・・・。」
大倉「やっぱりすげぇ!一人でどう捕ったんです?5人も・・。」
9-03(2006年9月15日掲載)

おはよ〜。

すっかり秋めいてきました

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


「1964年、京都での特別展示で出合って以来、恋焦がれてここまでやってきた・・。
ミロのビーナスがルーブルを出て海外へ渡ったのは、歴史上その1回だけだった。
私が巨匠といわれる彫刻家になれたのも、学生の頃のあの出会いがあったからだ。
敬愛なるミロのビーナスに捧げて、この彫像に魂を込めた。」
記念館の開館式にスピーチした巨匠は、入り口正面に配された大きな彫像にかかった
白い布を引いた。会場からどよめきが漏れた。
「ミロのビーナスじゃないか・・。」
「いや、腰布を纏っていない!裸だぞ!」
巨匠はゆっくりした口調で紹介した。
「皆さん・・。『モロのビーナス』です。」
9-04(2006年9月22日掲載)

おはよ〜。

お彼岸。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


小泉「大差でいけそうだね。7割は取れるかね。」
安部「いえ、蓋を開けて見なければわかりません。
        選挙は水物ですから・・。」
小泉「おっ、ずいぶん殊勝な物言いだね。・・・ほら、
        やっぱり大差だ。おめでとう。」
安部「いや、君もご苦労だったね、小泉君。」
小泉「おっ!当選の途端に・・。ずいぶん首相な物言いだね!」
9-05(2006年9月29日掲載)

おはよ〜。

9月も終わりですね

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


記者1「安倍首相、史上最年少だね。居並ぶ大御所相手に
びびったりしないのかね。」
記者2「いやいや、なかなか。しんぞうだそうだ。」
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