もうすぐ桜だっちゅうのに。
寒いです。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
古賀幹事長の、(水門開けてもいいんじゃないか)発言等で、
諌早湾干拓事業で被害を受けたらしい漁民に対し、
一貫して冷徹だった農相は、一気に批判の矢面に立った。
記者 「農相、本来犯人説が浮上した段階で中断し
調査するべき諌早の干拓事業の、
続行を容認している事について、
被害を受けたかもしれない漁民に
まず謝罪すべきだと批判が高まっていますが。」
農相 「・・・ぎょみんね・・・。」
なんでしょうか、この寒さ。
(いや、気温の話しです。本文でなくて。)。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
有名写真家の寺沢は、写真教室の講師として
スタジオにいた。
雑誌社のたっての頼みで、読者サービスの企画
に仕方なく協力する事になってしまった。
こんな企画当たる分けないからいやだった。
案の定、応募してきたのはたった3人だった。
その中にその男がいた。
長く伸ばした髪を後ろの高い位置で結び、
少しくすんだ黒の、着込んでいるのだろう、
襟元が所々擦り切れたように白んだ作務衣
を、その男は見事に着こなしていた。
寺沢は彼がタイムスリップしてきた武士では無いかと、
やけにリアルに思った。
寺沢はしゃべらせてみたいと思い、花瓶の花を指し、
「君、この花、なるべくカメラ近づけて撮ってみて。
わかるよね?」
と、問いかけて見た。
彼はちょっと間を置き、低い、重い声でつぶやいた。
「せっしゃか。」
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
特異な作品群の評価だけでなく、
その奇行でも知られるサルバドール・ダリは、
「私がシュールレアリズムそのものだ。」
と豪語していた事でも有名だった。
彼は晩年、故郷のスペインの小さな田舎町で、
納屋を借りて、やはり晩年製作に情熱を注いだ
オブジェの個展を開いた。
彼は一番気に入っていた
「不思議の国のアリス」の像の横で、
茶色い布をかぶってうずくまり、目だけをぎょろつかせ、
鑑賞に来た客を驚かそうと機会を伺っていた。
そこに少女が近づいてきた。
(キャー!)という悲鳴を期待して、彼はかぶっていた
布を勢い良くはねのけた。
少女は叫んだ。
「あんたダリ?」
いやっほ〜。
暖かくなってきました!
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
「時間の隙間」
シリーズ ディック・ハワード8
ディック・ハワードの住むマンションの隣に、
おませな女の子が住んでいた。『まり』と言う小学一年生の彼女に
エレベータで出会うのだが、外人が珍しいのか
とても愛想良く話しかけて来るので、彼もついつい饒舌に
なった。日本語の練習に、彼女の単語は解りやすくて助かったし、
彼女も英語を聞きたがった。
ある日、彼女の母親だと言う女性とエレベータで
一緒になったのだが、彼女は困った顔でこう言った。
「アメリカではどうだか知りませんが、日本では甘いものは
虫歯になると教えています。うちの子は娘ですから、歯並びは将来
大切ですので、あまり非常識な事はお教えにならないで下さいね。」
どうしても解せないディックは、後日女の子とエレベータで乗り合わせた
時に問いただした。彼女は心外だと言う顔で言った。
「あら、お母さんにはいつもディックさんに習った事を話しているのよ。
この間だって、ディックさんに会ったって言ったら何を習ったのって
聞くから、その時教えてもらった英語を話しただけだわ。」
「ソノトキ、ボク、ナニオシエマシタ?」
「蜂蜜はハニイイ」
さくら、咲きましたね。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
パンの老舗、金村屋では、
商品開発の責任者達が集められ、
最近の売り上げ低迷に社長の檄が
飛んでいた。
「いいか諸君!このデフレ経済の中、
売り上げを伸ばすのは値頃感と話題性だ!
ちょうど今年はイタリア年と言う事で、
イタリアの文化が注目をあびている。
何か良い商品を考えてくれ。
いいか!いちごジャム、うぐいす餡、
生クリームの三色ぱんでイタリアンカラー
なんて安易な物はダメだぞ!
少しひねりを加えてくれよ。」
数日後、商品開発責任者達は自信作だと
試作品を社長の前に差し出した。
見た所、何のへんてつも無い餡パンだった。
「ほう。どこに工夫があるのかね?」
と言いながら社長はその試作のパンを
二つに割った。中にはほんのちょっとだけ
あんこが入っていた。社長は叫んだ。
「あんちょび!」