冬は寒いです。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
「我が社も時代に乗り遅れないよう、
E-コマースを推進する!ついては皆、
それぞれ明日までにアイディアを出すように。」
PCではかなり同期に遅れをとってしまった藤田は、
夜の繁華街をすっかりくさって歩きながら、
今朝の会議での社長が、やけに力んで言っていた事を思い出していた。
(なにがE-コマースだよ。リストラの言い訳に
きまってる。・・・いいアイディア無いだろうか。)
その時、男が近付いて来て耳打ちした。
「いいこぃます・・・。」
まだまだ寒いんですが、
梅が咲いてました。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
河野外相 「ええ、機密費につきましては、
相当の人間に監視をさせる事
としまして、担当事務次官を選ぶよう
提案させていただいております。」
官代表 「そんな逃げ!結局同じ省の人間が、
お互いをかばいやすくするだけじゃないのか。
ちゃんと監視出来る保証があるんでしょうね!」
河野外相 「ええ、資料にございますように適任の出身者を
選任する予定であります。」
官代表 「適任の出身?どこです?」
河野外相 「君津市大井戸・・・。」
野党に首相交代が出来るんでしょうか?
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
彼は駅前でお祝の花を買いながら、
部長の家の場所を尋ねて見た。
「ああ、あのリフォームした
家ね。それはそこの角を左に
曲がって・・・。」
(リフォーム?二世帯住宅に
建て替えたんじゃないのか?)
確かに部長は「ついに家も二世帯
住宅だよ。」とは言ったが、
建て替えたとは言って無かった。
(新築祝いを持って来たのは
間違いだったか?だが二世帯だったら
当然建て替えだろう・・・)
ちょっと不安になりながらも
彼は花屋の教え通りに道を進んだ。
やがて見えて来た家に彼は愕然
とした。道路に面した部分だけ
ビルのように見えるつくりなのだが、
良く見ると裏側は、前と同じ平家
だった。かれはひとりごちた。
「にせたい住宅!」
いきなり暖かくなって、
ちょっとウキウキです。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
食で有名な評論家、山岡 鉄船は、
少々の後悔と共に、渋谷の猥雑な裏通りを歩いていた。
滅多に料理店など薦めない、雑誌社の編集長をしている友人が、
(あの多国籍料理をだす店は、さすがの君も
驚くはずだ。是非お勧めするね。)と、
めずらしく熱心に勧めるものだから、ついその店を
探して不慣れな場所を歩き回っている自分が少々歯がゆかった。
看板がカタカナで書かれている以外、
想像したよりずっと落ち着いた雰囲気のその店は、
期待を裏切る味の良さだった。
多国籍料理と言えば、エスニックなスパイスが
きつい事を指すと言わんばかりに、どの店も同じ様な料理を
出す事が多く、鉄船は好きになれなかったのだが、
この店のスパイスは違っていた。
何とも言えない下品なような上品なような、
懐かしいようなその香りは、今までに無いスパイスを
使っているに違いなかった。
鉄船は料理長をどうしても呼べとダダをこねた。
出てきた中東の出らしい料理長は、いつも聞かれているのだろう、
(案の定)と言う表情とともに、赤っぽい色の木の皮を彼に差し出した。
「コレ、ワタシミツケタスパイス・・・。」
かたことの日本語で言われるがまま、鉄船はその木の匂いを嗅ぎ、
思わず叫んだ。
「うわっ!たこくせー木!」