おはよ〜。
今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
その男は自分が狼男である事に、
ようやく慣れて来た所だった。
(満月の光さえ浴びなければ、
別にどうと言う事はない・・・。)
男はごく普通に生活をし、
ごく普通に仕事をしていたのだが、
あるミスがきっかけで上司から
陰湿ないじめにあう事になってしまった。
社内恋愛に発展しそうだった女性も、
それと感ずいた上司が退職に追い込んでしまった。
男は復讐を誓った。
その上司が必ず金曜に、夕方から接待で
いつも決まった店に行く事を、男は掴んだ。
その週の金曜は、好都合に満月だった。
(目の前で変身してやろう・・・。
そして・・・クックックッ・・・。)
男はまだ日があるうちにその店の
前の店に入り、機会を伺っていた。
月が高くなり、上司が上機嫌で店を出て来た。
(今だ!)
男は上司の前に飛び出すと、月の光を浴びようと
空を仰いだ。だがその日、千七百年に一度の
長時間皆既月食が起きていた。
空には光の無い、赤黒い月が浮かんでいた。
男は叫んだ。
「げっ!ショック〜!」
(実際7月16日から17日に掛けて、
1700年に一度の1時間47分にも及ぶ
皆既月食があります。晴れていれば
地球の影にすっぽりと入った月が、
オレンジから赤黒い色で、
ポッカリと暗い空に浮かぶ、
幻想的な天体ショーが見られる
事でしょう。)
おはよ〜。
あっついですね〜。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。
首相はIT音痴と陰口をこれ以上叩かれないように、
首相官邸にインストラクターを招き、
PCの使い方の特訓をしていた。
森
「君、なんだか画面が真っ青になったよ?
なんだね?こりゃ。」
インストラクター
「あ、首相、エラーが出てますねぇ・・・。」
森
「そう?亀井君よりましじゃない?」
森首相はあごのあたりをなでた。
おはよ〜。
今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
今週はシリーズ物です。
初めての方の為、
第一回のバックナンバーを
お付けします。
ではまずバックナンバーから。
お楽しみ下さい。
「時間の隙間」
シリーズ ディック・ハワード1
彼、ディック・ハワードは日本で初めて回転寿司に入った。
元来好きな寿司は彼の住んでいるニューヨークでも
良く食べてはいたのだが、さすがに回転寿司は初めてだった。
目の前を流れて行く寿司にちょっと面食らいながらも、
次々に皿を取ったのだが、あいにくとその中には
自分の好物のねたが無かった。
横に座っていたお客が注文するのを見て、
普通の寿司屋のように注文もできるのだと知り
ちょっと安心した彼は、それならばといつもニューヨーク
の寿司屋でやっているように、
自分の好物の日本語名を板前に向かって叫んだ。
「ハマ-チ!」
板前はレジに向かって叫んだ。
「は〜い!外人さんおあいそ!」
「時間の隙間」
シリーズ ディック・ハワード7
ディック・ハワードは日本の文化に
もっと触れようと、蕎麦打ちを習った。
彼は自分で打った蕎麦を振るまおうと、
自宅に友人を呼び目の前で打って見せた。
友人達はみな短い時間で上達した彼に
感嘆の声を上げた。
自宅のキッチンは狭いので、
彼は独り分づつ茹で振るまった。
だが先に食べ始めた一人は茹で上がりを
待っている女友達に耳打ちした。
「ちょっと茹で過ぎだな。」
彼女は茹でようとしている
ディックに声を掛けた。
「ディック、かためで茹でてね。」
ディックは茹でている間中
彼女に片目をつぶって見せた。