７-０１
(2009年7月3日)
おはよ〜。

梅雨真っ只中。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


ハードボイルドOL
伊集院　涼子シリーズ

第2部
第５回
「国際詐欺」

涼子はブルネイの陸軍警察本部にいた。
涼子の会社で扱っている希少金属で取引関係にある
ブルネイの国王が、隣国のインドネシアでの大統領選挙に
絡んだ振り込め詐欺にあったと言うのだ。
ブルネイとインドネシアの警察は協力して犯人を捜索。
詐欺団13人を逮捕。押収したデータに、ブルネイ国王から騙し取った
金のマネーロンダリング情報があると言うのだ。13人の口を
割らせるより、涼子に頼んで暗号解読をした方が早いとの
国王の提案に、警察も同意した。
（あいかわらず口からおまかせな社長だわ・・。）
涼子はお気楽に安請け合いしたであろう社長の様子を想像して
ぶつぶつと言いながら、警察とは思えない宮殿のような建物の、
まるでホテルのスイートのような特別室に、ふんだんに並んだ最先端の機材
の端末で、あっという間に解読を済ませた。
打ち出した解析データを見て国家警察の長である陸軍大将は
涼子に礼を取り、うれしそうに言った。
「美しくて頭脳明晰。貴女の才能にはきっと国王もぶるうねぃ。」

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