Weekend Theater
12月号-4
i-mode版

12-04
(2007年12月28日)
おはよ〜。

今年最後のシアターです。
来年も宜しくお願いいたします。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ、
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


お正月。
厚塗りで美しく輝くお重の、紅の南天と金箔で描かれた松竹梅の蓋を
取ると、神経質なまでに緻密に並べられた蒲鉾や伊達巻の美しい
色取りに、とりわけ黄金に輝くきんとんの山吹に子供たちは声をあげた。
2段目は煮物に鮮やかな緑の絹さやで細工された松葉や竹梅が、
薄茶の美しい素材をより引き立てた。
「3段目は洋風よ。」
そういう母の言葉に、期待を膨らませた子供たちが目にした3段目には、
薄く美しく切られたローストビーフが花の形に盛られ、その上に大きく
マヨネーズで「ミ」の文字が書かれていた。
ぽかんとする子供たちに、満面の笑みの母が言った。
「今年の干支よ。ま、よ、ねずミ!」
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