Weekend Theater
9月号-3
i-mode版

9-03
(2006年9月15日)
おはよ〜。

すっかり秋めいてきました

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ、
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


「1964年、京都での特別展示で出合って以来、恋焦がれてここまでやってきた・・。
ミロのビーナスがルーブルを出て海外へ渡ったのは、歴史上その1回だけだった。
私が巨匠といわれる彫刻家になれたのも、学生の頃のあの出会いがあったからだ。
敬愛なるミロのビーナスに捧げて、この彫像に魂を込めた。」
記念館の開館式にスピーチした巨匠は、入り口正面に配された大きな彫像にかかった
白い布を引いた。会場からどよめきが漏れた。
「ミロのビーナスじゃないか・・。」
「いや、腰布を纏っていない!裸だぞ!」
巨匠はゆっくりした口調で紹介した。
「皆さん・・。『モロのビーナス』です。」
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