Weekend Theater
2月号-3
i-mode版

2-03
(2004年2月20日)
おはよ〜。

雨水が過ぎ、雪解けです。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


大森 敏郎は悩んでいた。会社全体が無線方式を採用するか
否かの会議が始まろうとしていた。セキュリティ担当の彼は、
やはりまだ技術的に一抹の不安の残る無線技術に有線ほどの
信頼感を持つに至っていなかった。大森はため息をついた。
「はあ・・。」
「なんや。まだ決めてへんのかいな。」
役職では上役になった大森に、同期で同じ関西出身の権藤が
じれたように小声で大森をせっついた。会議は社長を除く
13人の内、まだ答えていない大森以外は6対6の同数だった。
最後に決断するべく、社長が聞いた。
「大森君はどうかね。やはり無線かね。」
大森は危険な無線はやはりだめだと伝えようとした。
口がもつれた。
「わい、やれす。」
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