Weekend Theater
11月号-5
i-mode版

11-05
(2002年11月29日)
おはよ〜。

11月も終わってしまいます。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ、
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


定年後趣味の無い辰夫は、どう日々を過ごして良いのか分からず、趣味を持とうと半ば強制的な気分になっていた。
そんな時、健康診断で知り合った五島という人物がトレッキングに誘ってくれた。
初めて参加した辰夫は、木々の間から漏れてくる日差しに香る空気を胸いっぱい深呼吸した時、『これだ・・・』と思った。
「今度の日曜は、本格的に山にはいろうと五島さんが誘ってくれた。
なんでも、ある程度装備が必要らしいんだ。
肌着も買い替えなきゃならん。
綿はだめらしいんだ。
汗をかくと乾きにくいからって。
ちょっと、おまえ買ってきてくれんか。綿じゃないやつ。」
辰夫は、すでに趣味を通り越して競技にまで参加している社交ダンスで忙しい女房に頼んでみた。
「へぇー。変わってるのねぇ。山歩きって・・・。」
腑に落ちない顔をしていた女房だったが、買い物はしてきてくれた。
だがその肌着を見て辰夫は驚いた。
「あれ?これみんな綿じゃないか。しかも、すごく小さい!」
「なによ、それ言われた通りメンじゃないわよ!レディースよ。」
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