Weekend Theater
5月号-3
i-mode版

5-03
(2002年5月17日)
おはよ〜。

梅雨寒にはまだ早いですよね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


「はぁ・・。」
守山郁夫は資料に埋もれた書斎の机に頬杖をつき深くため息をついた。 やはりどうしてもなぜネアンデルタール人が絶滅したのか自論を結論できないのだ。
大学院の研究室から自宅の書斎に作業場所を移し、この問題に没頭してすでに20年の時が流れた。
「あなた、入るわよ。」
女房がコーヒーの器を鳴らしながら書斎に入ってきた。
「あらあら頬杖なんかしちゃって。学生みたい。」
苦労をかけている女房だが、持ち前の明るさは消えた事がなかった。
彼女は大量に溜まったたばこの吸殻を「ちょっと吸いすぎよ。」とひとりごちながら片付け、いきなり手鏡を郁夫の顔の前に差し出して言った。
「なやんでるタール人。」
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