Weekend Theater
12月号-1
i-mode版

12-01
(2002年12月6日)
おはよ〜。

師走。
ほんと、足が速い。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


自宅近くのスーパーで、久しぶりに高校時代の友人に出会った。
自分も含めて、最近では珍しく無くなった中年男の買い物姿だったが、
この友人が肉類の陳列された冷蔵ケースの端に立った姿は、どこか所在無げにそわそわしていて、いやいや母親の買い物に付き合わされた小学生のようだった。

彼の向こう側で、定員と店長らしき男たちに、大声で何か文句をつけている老婆を覗うでも無し、
その場を離れるでも無しというようにも見えた。
「やあ、小田じゃないか。久しぶりだなぁ。」
「お・・・おお、久しぶり・・・。」
声をかけると、彼はその老婆と私を遮るように立ち、ワザトラシク片手を頭の後ろに回した。
 後ろの老婆はますます声が大きくなった。
「おい、あのばあさんずいぶん我儘な事いってるなぁ・・・。どこの人だろ。」彼はあきらめたように小声で言った。
「・・・我がママ・・・。」
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