Weekend Theater
10月号-2
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
10-02
(2001年10月12日)
おはよ〜。

秋深し。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


張り込みも2日目に入ると、警察柔道で鍛えた体もさすがにくたびれて来た。
山浦刑事は、部屋の窓にうつる容疑者と内縁関係にある女の影を、疲れのせいか少し恨めしく眺めていた。
「俺の感では、容疑者は必ずここに立ちまわるはずだ…。」
山浦は両手で頬を2、3回叩いた。その音を待っていたように携帯が鳴った。
「はい。山浦。…えっ!容疑者と女が駅で目撃されたって!じゃここにいるのは…。」
山浦は
2階の女の部屋に押し入った。
窓際には
女と同じ背丈の人形が椅子に座らせてあった。
山浦はうなった。
「ダミーだこりゃ。」


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