Weekend Theater
3月号-5
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
3-05
(2001年3月30日)
おはよ〜。

さくら、
咲きましたね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


パンの老舗、金村屋では、商品開発の責任者達が集められ、最近の売り上げ低迷に社長の檄が飛んでいた。
「いいか諸君!このデフレ経済の中、売り上げを伸ばすのは値頃感と話題性だ!
ちょうど今年はイタリア年と言う事で、イタリアの文化が注目をあびている。
何か良い商品を考えてくれ。
いいか!いちごジャム、うぐいす餡、生クリームの三色ぱんでイタリアンカラーなんて安易な物はダメだぞ!
少しひねりを加えてくれよ。」
数日後
商品開発責任者達は自信作だと試作品を社長の前に差し出した。
見た所、何のへんてつも無い餡パンだった。
「ほう。どこに工夫があるのかね?」
と言いながら社長はその試作のパンを二つに割った。
中にはほんのちょっとだけあんこが入っていた。
社長は叫んだ。
「あんちょび!」


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