Weekend Theater
3月号-3
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
3-03
(2001年3月16日)
おはよ〜。

春一番。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


特異な作品群の評価だけでなく、その奇行でも知られるサルバドール・ダリは、
「私がシュールレアリズムそのものだ。」
と豪語していた事でも有名だった。
彼は晩年、故郷のスペインの小さな田舎町で、納屋を借りて、やはり晩年製作に情熱を注いだオブジェの個展を開いた。
彼は一番気に入っていた「不思議の国のアリス」の像の横で、茶色い布をかぶってうずくまり、目だけをぎょろつかせ、鑑賞に来た客を驚かそうと機会を伺っていた。
そこに少女が近づいてきた。
(キャー!)という悲鳴を期待して、彼はかぶっていた布を勢い良くはねのけた。
少女は叫んだ。
「あんたダリ?」


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