Weekend Theater
7月号-4
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
7-04
(2001年7月27日)
おはよ〜。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。

新御茶ノ水博士は全く驚きを隠せなかった。
急逝した天馬田博士の残したアンドロイドは、生きているかと見紛う出来だった。
そのアンドロイドは、天馬田博士の実験室の隅に、目をつぶり少しうなだれて立ち、まばゆいばかりに均整のとれた裸の体躯を、惜しげも無くさらしていた。
そばには少し大きめな携帯電話ほどのリモコンがあり”遠隔操作用”
と書かれていた。
新御茶ノ水博士はそのリモコンの電源をいれてみた。かすかなサーボモータの音と共に、アンドロイドは顔をあげ、澄んだ目を開いた。
新御茶ノ水博士は全身に鳥肌がたった。
「す、すごいぞ。」
博士は、へその代りに小さなボタンがついていることに気がついた。博士がかがみ込んで良く見ると、
"AUTO"と書いてあった。
「まさか、自動で動くのか?!」
博士はかがんだまま恐る恐る押してみた。
「げっ!」
アンドロイドは嗚咽と共に、吐いた。


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