Weekend Theater
12月号-2
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
12-02
(2001年12月14日)
おはよ〜。

師走も半ば。
早いものです。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。


コピー用紙を裏表使用してもなお、赤ボールペンで書けばまだ判別がつくメモ用紙に取っておくような吝嗇の部長が、
よほどうれしかったと見えて、大きな取引を取ってきた女性の部下を焼肉に誘った。
「心配するな。今日は俺のおごりだ。」
豪語したくせに、注文は全て自分が決めた。
「へい。豚足おまち!」
運ばれてきた豚足をつまむと、部長は自慢そうに薀蓄を語り始めた。
「この、豚足、ゼリー状の部分にコラーゲンって言う蛋白質がたっぷりなんだ。知ってるかね?若返りの薬とか言ってな。肌に良いらしいよ。」
部下が『そうなんですか。』と言いながら、一切れ取ろうと豚足に手を伸ばすと、
部長は『バシ!』っとその手を叩き、冷たい声で言った。
「こらあげん。」


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