Weekend Theater
8月号-4
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
8-04
(2001年8月24日)
おはよ〜。

台風一過、ちょっと暑さが戻ったけど、秋の香りがしてきました。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。

シリーズ
認識番号0078ジェイク・アーリマン

彼は軍事査問会にかけられていた。
「おまえともあろう者が、なぜ命令に違反して他国の領空侵犯ぎりぎりを飛んだ!しかも重要人物を乗せてだ!」
「お言葉ですが司令官、私は操縦命令を受けたステルス偵察機で、命令通り哨戒行動を行っただけです。」
「何を言うか!貴様への命令は重要人物の安全な輸送だったはずだ!
確かに今回はダミーを乗せた4機のステルスが同時に飛び、後から作戦を指示した。
内、1機だけが本物の人物を乗せており、輸送機である事の指示を暗号無線で行った。
それがおまえの機だったはずだ!」
「はい。私も機長として通信士に、命令暗号解読の指示を確認しています。命令は偵察でした。」
司令官がため息をついた所へ、事務官が何か機材を届けに来た。
事務官と小声で話していた司令官は、ジェイクに向き直って言った。
「…問題の機のボイスレコーダが到着した。おまえの言うことが正しいか確かめてみよう。」
事務官が操作した機材から、ジェイクと通信士のやりとりが聞こえてきた。
『…通信士!命令はまだか!』
『…はい…いや、いま暗号受信中です!』
『どうだ?命令は偵察だな!そうだな?』
『…ええっと…。うんそうです!』


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