Weekend Theater
九月号−2
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
9-02
(2000年9月8日)
おはよ〜。

秋?のはずなのに、まだまだ暑いですね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。

高浜博士と助手の大村助教授は、期待と不安に少し顔色を青くしながら、その貯蔵庫の封印を解いた。
ここ30年間、彼らが精魂を傾けた理論が正しければ、新種ベクター・ウィルスの培養種が、2週間置いてあったこの貯蔵庫の定温ボックスにコロニーを作っているはずだ。
このベクターは狙った塩基配列を確実に思いどおりに並べ替えてくれるはずだ。そうなったら遺伝子組替えが大量に行えることになるだろう画期的な実験だった。
彼らは貯蔵庫の中に入り、定温ボックスを開けた。だが密閉があまかったのだろうか、中を覗いた博士の目に飛び込んできたのは、大きな蜘蛛が真中でじっとしている蜘蛛の巣だった。
「博士、実験は!?」
「こりゃスッパイダー」


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