Weekend Theater
5月号−4
i-mode版

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「安田 昇」にあります。転載、転用はご自由ですが著作権は放棄しておりません。
5-04
(2000年5月26日)
おはよ〜。

暑くなってきましたね〜。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、
一服の清涼剤。
御存じ
金曜ホラー劇場。
お楽しみ下さい。

大阪、宮ノ森の工事現場から、恐竜の化石が出た。
東京の大学から調査にやって来た、その道の権威とされている二人の博士が、現場監督の案内で出土現場にやって来た。
まだ、半分土に埋もれた化石を見て、二人の博士は意見が食い違っていた。
「この化石の出方は白亜紀最後のあたりの特徴がでている。約6千7百万年前あたりじゃないだろうか。」
「いや、この地層を見たまえ。白亜紀の地層より前だろう。約8千万年は経っているぞ。」
「何処をみているのかね。この種の恐竜がそんな前にいるはずなかろう。せいぜい6千7百万年だ。」
「何を言うか!事実地層が物語っておる!8千万年だ!」
「馬鹿を言うな!6千7百万年だ!」
「そっちこそ馬鹿を言うな!8千万年だ!」
二人は睨み合って声を荒げた。
「6千七百万年!」
「8千万年!」
見かねた現場監督が割って入った。
「何してまんねん!」


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