初午 2月初めての午の日。一般にはお稲荷さんのお祭りとされています。 「稲荷の神が馬に乗って現れる」という伝説に基づくものらしく、日本人の祖先が 騎馬民族だった、という説を裏付けるもの、とも言えるそうです。 お正月も終わり、子供にとって特別なイベントのないこの時期、ちょっと嬉しい祭事。寒いなか、お菓子をもらいに並んだものでした。 この初午祭で最も有名なのは、京都「伏見稲荷」さんのもので、本年(平成12年) は2月6日です。 この「2月初めての・・・」の起点となるのは、旧暦正月つまり立春の日です。 さらに東京の下町では、「二の午」つまり2月の2番目の午の日を、この初午祭にあてる事が多いようで、 私の記憶にも「なんで2月2番目の午の日なんだろう?」というのが残っています。 「午の刻」つまり正午には、大人にはお神酒ないしは甘酒、子供にはお菓子が下されます。 本年の二の午は、2月18日です。 |
☆昔の下町ことば・第1回 | |
「おもってやる」 | おごってあげる。 |
「だっちゃん」 | 一番強いやつ、一番のオキニ。もしくは一番の友達。前者はメンコなんかで自分が最も頼りにしている1枚をさします。これを取られそうになると、手持ちの他のメンコ何枚かを身替わりに差し出しても救う、というほど大切。もっとも一番強いわけですから、めったな事では取られないんですけどね。 |
「まっつぐ」 | まっすぐ。これはもう、かなりポピュラーですかね。 |
初午祭の飾り行灯:このあたり(台東区根岸)、花柳界(花街)をひかえていたせいでしょうか、
かつてはこのような飾り行灯が街角に吊るされていました。ここに書かれているのは、
「案じるよりふぐ(河豚の絵らしい?)が安い」・・??? 判じもの、というのか絵解き、というのか。 「案ずるより産むが易い」の語呂あわせなんでしょうが、よく意味が判りません。(笑) この行灯、子供心に「なんだか怪しい雰囲気」と思わせるものがあったなぁ・・・ 夜になると灯がはいって、たしかに綺麗なんですが、昭和中ごろの根岸なんて、 もはやオチメの三度笠、寒い街角をより一層寒そうに照らしていたものでした。 こちらで、灯の入った行灯が見られます |
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