鶴林寺 銅像背面(重要文化財) |
はりま古寺見学 藤田碩子
新幹線を西明石で下車、外へ出ると大型バスが待っていました。
お堂はそれぞれ立派で堂々としていて、しかも美しく、
尾根の先端にまで気品があふれていました。特に鶴林寺の太子堂は、しっとりと落ち着き、きれいで、眺めているだけで心が安らぐようでした。
そして普段、勉強会に参加していなくても、今回の見学で古建築について教えて頂き、
納得することが多々ありました。肘木とか組物とか、実物を示して頂くとよくわかりますし、「この虹梁がこちらを支えている」という風に、天井を見上げながら説明を受けると、建物の
構造の一部が理解できたような気分になります。
末筆ですが、少しでも知識を持つと次の機会にはそれが生かされ、物の見方がずっと 深くなるに違いないと思っています。貴重な見学会有難うございました。 |
はりま古寺見学 多賀春江
初秋の播磨路に国宝、重文の古刹を訪ねての旅に、心の安らぎを覚えました。
拝観の時「今私たちの立っている床板も、連子窓の一つ一つも、700年前のものですよ」とのお話に体のふるえる思いがしたり、素人の素朴なしかし熱心な質問に、お坊さま自らあれもこれもとご案内、ご説明下さいました。
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小野 浄土寺 浄土堂(国宝) 大仏様建築 |
今私たちが古の良きものを拝観できるのも、長い年月をここまで保存し伝えて下さったおかげという、改めての感謝の念と、この貴重なものを、この
感動を次代に残して行く責任をも考えさせられた一時でした。
歴史を刻む古刹に、何故かしら謙虚な気持ちを抱きました。日常を離れての豊かな自然美に 、優しさと明日への活力を胸にして、実り多い見学会となりました。 |
「はりま地方の古寺」見学会後記 佐々木恵美子
今回の見学会は「はりま地方」に点在する国宝の建造物6棟のうち5棟を巡ることになりました。 参加者35名のうちに、仏像が好きな方、建築が好きな方、庭に興味のある方と、嗜好もさまざまです。 建築の話しをここでしようとは思いません。今回私が大変嬉しく思いました事は、ご指導の仕方
によっては、全く関心のなかった方々が、興味を持って見学して下さるのだ、ということが確信できた事
です。
何事も、その糸口が見出せることが肝心なのです。知らないことを知る喜び、もっと知りたいと いう意欲、それらが豊かな人生への広がりとなります。私自身も久々に、良い建物の見学に、すっきりした気分になれました。 皆さんもご一緒に学んでみませんか? |