当店自慢の「音くらべ」

ハヤミミCDストアで販売されるCDと、音のボランティアで配信されているMP3の音質には決定的な違いがあります。

MP3ファイルはインターネットで音のファイルを扱いやすくするために開発された技術で、元になるオーディオ・データに比べてファイルサイズ(容量)がおよそ10分の1にも小さくできるものです。しかも音質が極端に悪くならず、インターネット経由でダウンロードしやすく、パソコンで聞くには、やや満足できる音質を持っています。

しかし音質が悪くなりにくいと言っても、ファイルサイズを十分の1にまでも圧縮するために劣化は避けられません。CDなみの音質と言われているようですが、それは言いすぎでしょう。
圧縮と言いましたが、実際に容量を小さくする方法は押しつぶすのではなく、ある決まりに従って「これは聞こえにくいから間引いてしまえ」というのが本当です。
この「ある決まり」の一つがMP3と呼ばれる方式なのです。

間引きの方法はあくまで便宜的なもので、誰かが「これならまぁまぁいいだろう」という判断で決めた方法なので、ほとんど誰が聞いても悪くなっているのが判ってしまいます。

生演奏で例をあげると、オーケストラなどの大きな楽器編成の音楽だと、大音量で演奏される場所では楽器ひとつひとつが聞き分けられるわけではありません。ましてや音量の小さな楽器では、合奏のなかに埋まってしまい聞こえないくらいになってしまいます。
そこでこの「聞こえないに等しい」「聞こえにくい」音を瞬間的に抽出して、その音を狙いうちにしてデータから削除してしまいます。
これが間引きの実際で、いろいろな間引きのし方があります。MP3もその決まり事の一つです(専門的には圧縮アルゴリズムといいます)

さて、音が実際にどう悪くなるか、それは言葉では言い表しにくいのですが、間引きをするには瞬間的な抽出が必要で、それには大変高速な計算が行われます。しかしどんなに高速なコンピュータを使っても、人間の耳は、だませません。
この演算処理のときに間引きの遅れや間違いが発生するのですが、これが耳に聞こえる雑音となって残ります。言葉で無理やりに表すなら「ゾワー」というような雑音が、音の始まりや終わり付近に付きます。
とくに始まりははっきり聞こえてしまいます。
つまり、雑音か必要ない音か必要な音かを判断するタイミングが、人間の耳をだませるほど完全には処理できないのです。
この圧縮をする演算式(アルゴリズム)に問題があるというわけです。
あくまでも利便性優先で使われるものですから。

これに対してオーディオCDは、もとのオーディオ・データそのままですから、容量も大きく、インターネットで扱うには不便です。
例をあげますと、オーディオ・データの場合、ステレオ音声で1分のファイルは、なんと10メガバイト近くあります。全く圧縮、間引きをしないので当然なのですが、これではとても長い音声はネット経由では扱えません。
しかもオーディオ・データには Windows 系、Macintosh 系、それぞれ固有のファイル形式があり、ネットで共有するのが面倒です。
余談ですがオーディオ・データは、Macintosh 系のほうが高音質です。

いっぽうオーディオ・データは当然ながら元の音ファイルのままなので、もともと持っている音質を損なうことはありません。圧縮処理による雑音も付いてきません。

これがオーディオCDの音声とMP3の違いです。

音のボランティアで配信されているMP3ファイルは、ハヤミミCDストアで販売しているCDのデータを元にしてMP3変換されたものですが、配信しやすくするために少し間を短くしたり、MP3特有の雑音を聞こえにくくする工夫を施しています。
販売しているCDのほうは、こういう細工をしていないストレートな音質で、朗読そのものも読み手さんが読んでいるタイミングに、ほとんど手を加えていません。
今回CD販売するにあたり、内容のご説明のアナウンスをつけるなど、新たに編集しなおしました。



試聴ページへのボタン「朗読作品一覧」注文ページへのボタン


このページの先頭にバック。


発行:早耳ネット・・・東京都台東区根岸4-13-25
電子メール:早耳CDストア
CD制作:Downtown Studio
早耳ショッピングモール
 (Sorry,this site is Japanese only.)
ショッピングモールへのバナー